2021/11/28
こんにちは。川崎市幸区南加瀬の犬の学校デルタの佐々木です。
本日でデルタで行っているパピークラスを紹介させて頂きます。
デルタのパピークラスでは何を、どういった目的で行うかを説明します。
(第1回)パピーパーティ:犬に会うということ
パピークラスと言われたときにまず思い浮かぶ光景は、パピーちゃん達がコロコロ集まって遊んでいる姿でしょうか。
動物の赤ちゃんは人も含めて大人に庇護される存在で、庇護欲を掻き立てる見た目になっています。
そのため大人は本能的に子犬をかわいいと感じ、そのかわいい子犬たちが遊んでいる姿は紛れもなかわいいかわいいでしょう。
そんなシーンがパピークラスに行けば必ず見れるかというと実はそうそううまくいきません。
人間の幼稚園を想像してもらえばわかるように、子供たちだけで自由にさせていたらみんな仲良く遊ぶでしょうか。
おもちゃの取り合い、ぶつかってけがをする、遊んでいてつい力加減を間違えて相手を泣かせてしまう。
先生がきちんと見ていないと大混乱に陥ってしまうしょう。
子犬たちも同じです。自由にして遊ぶことはめったにありません。
犬には犬種があり、大きさも性格が人以上に個体差があります。
同じ日に生まれた子犬でも、ゴールデンレトリバーとヨーキーちゃんでは十倍以上の体重差がある場合もあります。
仲良く遊ぶ方がむずかしいでしょう。
子犬同士を会わせるときは、どういった環境で、だれとだれを、どのような感情で会わせるかの見極めが重要で、家族以外の犬と会うのが初めてであろうパピークラスでこれを間違えると、むしろ犬嫌いの子になってしまうこともあります。
狂犬病が終わりワンちゃんと遊ばせようとドッグランに行き、元気なワンちゃんに追いかけられて犬嫌いになってしまったというケースをよく聞きます。
初めてワンちゃんと会わせる場合はプロのトレーナーさん監修のもと合わせるようにしましょう!
*パピーパーティのみの参加も可能です。単体利用:4,400円*
(第2回)トイレトレーニング、お手入れ練習
トイレの重要性は説明するまでもないと思います。
おしっこをシーツでできなければ日常生活でとても困りますし、ペットホテルに預けたりもできなくなるかもしれません(少なくともマナーウェアは必須に!)。
トイレトレーニングは成犬になってからもできるトレーニングではありますが、呑み込みの早いパピー期に覚えておいて損はありません。
日常のお手入れに関して、残念ながら重要性を認識していない飼い主様が多いと感じます。
お手入れとはブラッシングや爪のケア、歯ブラシなど、自宅で行う必要がある作業のことです。
サロンに出しているから大丈夫と考えているかもしれませんが、毛玉は犬種によっては間で何もしないとすぐにできてしまいますし、歯磨きも歯垢(歯の汚れ)が歯周病の原因となる歯石になるには48時間程度であることから、少なくとも2日に1回は歯磨きをしなければ歯石がどんどんついていってしまいます。
毛玉は新しい法律で「虐待」の基準のひとつになるほど犬に苦痛を与えることが分かっています(毛玉=虐待ではない)ので、しっかりケアしてあげたいですね。
またワンちゃんは歯周病治療は全身麻酔です。麻酔にもリスクがあるので、そのリスクを避けるためにも定期的に歯磨きをしたいですね。
お手入れは上手に慣らしていかないとどんどん嫌になってしまい、しまいにはブラシを見ただけで逃げる、抱っこしようとすると唸るなどの悩みをお持ちのお客様も少なくありません。
これも抵抗感のないパピーの時期に飼い主様が慣らしの方法を知っておくことで、ワンちゃんをストレスなく健康に過ごすことができるようになります。
(第3回)オスワリ、おいで
オスワリやおいで、飼い主様が考えている以上に重要なコマンドです。
オスワリは、ただ座る芸ではなく、ワンちゃんが落ち着く効果があります。
遊んでいて興奮しすぎると他のワンちゃんをつい噛んでしまったり、自分がけがをしたりとデメリットがあります。
そういったときにオスワリがしっかりと身に付いていると落ち着くことができます。
人でもそうですが、運動をしていたりして興奮したら、一度しゃがんだり、寝っ転がったりして、落ち着いた行動をとることで、気持ちを落ち着けます。
ワンちゃんも自由な状態では興奮度がどんどん上がっていってしまいますが、一度オスワリをしてもらうことで気持ちを落ちつけることができます。
またワンちゃんの施設に行ったときによく撮影スペースがありますが、写真撮影のときもオスワリがしっかりできるとわちゃわちゃすることもありませんね。
次に「オイデ」です。
お散歩などで道の反対側に大好きなお友達がいて、そこに向かって走って行った、ついリードから手を放してしまい車にはねられる、、
ワンちゃんの交通事故で多いとされている事例です。
これはオイデが身に付いていることで避けられる事故です。
ただお家でオイデができるだけなく、おやつがあっても、お友達と遊んでいるときでも、どんなときでもオイデができることが重要です。
ドッグランに行ったときなども、遊んでいて相手を追いかけるような事態になったり、興奮しすぎているなというときに戻ってきてくれると、とても安心して遊ばせることができます(フリーのペットホテルにも預けることができるようになります)。
(第4回)お散歩練習、上手な遊び方
お散歩と遊び、この二つもワンちゃんのQOL(Quality of Life:生活の質)向上のため必要不可欠です。
人も犬もただ生きているだけでは幸せとは言えません。楽しみがないといけません。
お散歩は室内で刺激の少ない生活を行っているワンちゃんにとって大好きな時間のひとつです。
「お散歩練習」と聞くと横について上手に歩く、、、というような想像をする方がいるかもしれません。
確かに都市部で生活しているワンちゃんはある程度横について歩く技術は必要でしょう、ただコンテストに出るわけでもなければそれほど必要な技術ではありません。
大事なのは、いかにワンちゃんを満足させてあげるかということです。
町を歩いていると、スマホを見ながら散歩をさせていたり、リードをビシビシひっぱって歩いている方をたまに見かけます。これではワンちゃんのお散歩の意味が半減です。
パピークラスではどういったお散歩が本当にワンちゃんのためなのかをお教えします。
遊びもワンちゃんの幸せや健康には必要不可欠です。
体を動かすことも大事ですが、遊びを通して飼い主様とコミュニケーションをとることにワンちゃんは喜びを感じます。
ながら遊びではなく、しっかりワンちゃんのことを見て、ワンちゃんがしてくれたことに反応する、褒めるなどのコミュニケーションをとることが大事です。
ついついマンネリ化しやすい遊びですが、ノーズワークやトリックなど、体だけでなく、鼻や頭を使う遊びなどを勉強することで、遊びの質を上げることができます。
さいごに
デルタのパピークラスでは「ワンちゃんが幸せになる」レッスンを行います。
多くのパピークラスは、いまだに「どれだけ困らない子にするか」が主眼になってしまっていると感じます。
もちろん人間社会で生活するうえでしつけをすることは必要です。
しかし、ワンちゃんを引き取ったのは私たちであり、物ではない命が快適に過ごすことが最も大事だと思っています。
ワンちゃんが幸せになりかつ問題行動が起こらないようにすることはできないことではないと考えています。
「ワンちゃんの幸せ」を第一に考えている飼い主様に選ばれるパピークラスを目指しています。
料金:4回15,400円(1回目のみの利用の場合は4,400円)
日時:月曜10時から(原則月始めの月曜から月末の月曜の4回。都合の悪い日があれば次の月に振替が可能です。)