【トリマー転職】開業のメリット・デメリット ペットホテル ペットサロン デルタ

こんにちは。ペットホテル&サロン デルタの佐々木です。

デルタではトリマーさんの転職を応援しています。

トリマーさんが転職により自身の市場価値を最大化して働くことが、最終的には飼い主様のためになると考えているためです。

今回は転職以外の選択肢の一つとして開業についてのお話です。

「開業をしたい」と語るトリマーさんは多いのですが、その大部分が開業のメリットだけに目を向けており、開業することの本当の意味、そのデメリットを理解していように感じます。

開業はキャリアアップの最終目標として皆さんに持っていて欲しいですが、せっかく開業するのであればぜひ成功して欲しいと思っています。

 

開業とはトリマーの仕事に加えて経営を行うこと

これまではお店で働いていたから、本当はこうしたいという想いをかなえられなかった。

毎日トリミングに精いっぱいで、犬にもっと優しく接したいのにできない、お客様とまともに話す時間もない、、、

などの自分の理想とするサービスを実現できなかった。

自分で小さいながらお店を開けば、受け入れ頭数を少なくして、犬に優しくして、1頭1頭に向き合い、お客様としっかりコミュニケーションを取れるお店にできる!

そういった夢を持って、開業を目指すトリマーさんの話を何度も聞いてきました。

ですが「なんで前のオーナーはたくさんトリミングしなければならなかったのですか?」と聞いても、答えられない方が多かったのです。

この業界にいて、犬が嫌いという人はめったにいません。

彼らはそれなりに犬が好きなのでこの業界にいるのです、でもスタッフが大変なくらい犬を受け入れなければならない、そこには理由はあるはずです。

犬に優しく、1頭1頭に向き合う、当たり前のようなことが実現できているお店が少ないのは、その当たり前を実現することが難しいからです。

その原因と対処をせずに開業し、そして結局前のお店と同じようになり、、、最終的に精神的に病んで閉店する、、、そういった方は少なくありません。

開業とは何かといえば、それは経営者になるということです。

経営とは、お店のお金を管理する、集客をする、万が一の対処をする、スタッフの採用活動をする、スタッフを保険に入れる、クレーム対応をする、税金を払う、、、、、細かいことは書ききれないほどの仕事があります。

おそらくトリマーとして一人で経営する場合は、トリミングをしている時間と同じくらいの経営者の仕事をしなければならないでしょう。

収入は増えるかもしれませんが、労働時間も2倍になります。

雇用保険に入れず、お店がうまくいかなかったときの責任は全て自分が被らなければなりません。

経営の仕事をする代わりに、自分の好きなことができる

これが開業の本質です。

 

開業するメリット・デメリット

開業したい人の理由で一番多いのは、やはり「自分のしたいことができる」ことです。

前述したようにその夢をかなえるには開業がベストです。

私も実はまったく同じ理由で今のお店を開業しています。

以前はサラリーマンとして働いていたのですが、会社の方針が自分の意志とズレがあることにとてもストレスを感じていました。

今の仕事は、前の仕事と比べて、責任も重く、労働時間も倍以上になっていますが、自分の好きなことをできている分、ストレスは少ないように感じます。

次に多いのが収入の問題です(*)。今のお店だと何年たっても給与が上がらない、だからお店に”取られている”分を得るために、開業するパターンです。

これは手取りが増えるという点ではあっていますが、給与が増えたかといえば正確ではありません。

なぜなら前述したように、開業するということは経営の仕事を行うということです。

お客様から頂いたお金は全額自分の懐に入れられるようになりますが、その分労働時間は増えているので、時給換算したらあまり変わらない可能性もあります。

私は昔から事務仕事が苦手で、開業して事務仕事が増えたのはストレスでした。

先ほど開業によりストレスが減ったといいましたが、この部分のストレスは増えました。差し引きストレスはプラマイゼロです。

なので業務全体として、犬と向き合う時間が減ることにもなるでしょう。

また、ひとりで仕事をしたり、自分が上の立場になると、他のスタッフと切磋琢磨をしたり、上司から指摘を受けるということもなくなり、意識して勉強しないと、すぐに成長が止まってしまいます。

あとは開業を検討している人はだいたい認知していますが、収入が不安定になる、または病気になった時の保証がない、代わりの人がいない、などがあります。女性の場合は、理不尽なクレーマーの対処などもリスクですね。

また、人間関係が楽だから、という意見も以前は聞きましたが、これは現在ではあまり当てはまらないかと思います。

なぜならトリマーに限らず現代は終身雇用も終わり売り手市場で、転職が容易になってきました。

もし現在の職場で人間関係がうまくいかなければ、さっさと転職することができます。

ひとりが好きなのであれば別ですが。

開業 店舗で働く
メリット

・自分で全てのものごとを決定できる

・(△)収入が上がる場合がある

・収入が安定している(代わりの人がいる)

・同僚と切磋琢磨ができる

・実務だけをしていればよい

デメリット

・収入が不安定(代わりの人がいない)

・切磋琢磨ができない

・全体として犬と接する時間が減る

・トリミング以外の仕事がある

・収入が上がらない場合がある

・できることが限られる

(*)参考:トリマーさんが長時間労働になりがちな理由

 

上記のことを考慮すると開業に向いている人、向いていない人は以下のようになるでしょうか

開業に向いている人

「自分のやりたいことがあり、既存のお店ではそれが実現できない」

「大きく収入を上げたい」

かつ

「事務仕事をそこまで苦としない」

「自発的に成長ができる」

人だといえます。

 

開業の成功を定義する

話は逸れますが、開業前に自身がどうして開業したいかを見つめなおすことをお勧めします。

例えば、まだ20代で賃貸での一人暮らし、トリマーを一生の仕事にしたいという人と、子供も成人して持ち家があり、最低限の生活費はパートナーが稼いでくれるという人では、当然必要な売り上げ(損益分岐点売上)が異なります。

また、開業することで何を実現したいのか、自分のやり方を貫きたい?たくさん稼ぎたい?により必要なスキルも変わってきます。

 

→開業を目指して修行をしたいなら川崎のペットサロン デルタへ

 

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