トリマーが長時間労働になる理由:そしてそこから抜け出す方法 ペットホテル ペットサロン デルタ

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こんにちは。川崎市幸区小倉にあるペットホテル&サロン デルタの佐々木です。

トリマーとして働いているけれど、毎日朝から晩までへとへと、休憩もしっかりとれないにも関わらず、長年働いているのに給与はあまり上がらない、、、

こういったケースが少ないトリマー業界です。

なぜトリマーはこういった状況にあるのか、そしてそこから抜け出すにはどうすればよいのか、現在の業界の構造的な問題からそこから抜け出す方法を記載します。

 

今の仕事はツラいですか?

仕事がツライ。

トリマーさんに限らず多くの職種で仕事がツライと感じている方は多くいると思います。

ツラさには色々な原因がありますが、

①職場の人間関係が上手く行っていない

②仕事が自分に合っていない

③長時間労働になりがち

などなど

①や②の悩みは多いように感じますが、これは職種の問題というよりも職場の問題であることが多いので、もしこういったツラさを感じているのであれば同業種のお店に転職をお勧めします。

今回は③長時間労働になりがち、という点に関して焦点を当てていきます。

トリマーさんの中には職場では朝から晩まで仕事があり休憩もろくにとれず、犬としっかり向き合う暇もなく次から次へとカットやシャンプーしなければならない、というお話をよく聞きます。

これは職場の問題でもあるのかもしれませんが、実はトリマーという仕事が構造的に長時間労働になりやすい理由があるのです。

 

トリマーはなぜ給与が低いのか

トリマーが低賃金になる理由

私が今のお店を開業する当初、地域のトリマー募集を見てびっくりしたのは、その給与の低さです。

トリマーは技術を必要とする専門職なのでそれなりの給与になると考えていたのですが、場合によってはコンビニなどよりも低い募集があるほどでした、、、

何年もこの業界で仕事をしてきて、色々勉強した結果、トリマーの低賃金の理由が分かってきました。

トリマーが低賃金になる一番の理由は、人気職種だからです。

例えば、ごみの収集作業員などは、結構給与が高いです。

これは仕事が難しいというよりもやりたいとおも人が少ないからという理由があります。

「なんの仕事をしているの?」

と聞かれたとき、世間一般はゴミの収集員と、答えるのは抵抗がある、ということです。

それに比べて、トリマーは華やかな感じがしますし、かわいいワンちゃんと触れ合えて、お客様からも直接感謝の言葉を貰える楽しい職場というイメージがあります。

そのため、ゴミの収集員よりもなりたい人が多く、いわゆる買い手市場(トリマーとして働きたい人が雇いたい人よりも多い状況)になってしまいます。

季節の野菜が安くなるように、供給が増えると価格が下がるのは経済の摂理です。

他にもいろいろ理由はありますが、これが一番の理由です。

トリマーが長時間労働になる理由

次になぜ長時間労働になってしまう職場が多いのでしょうか?

トリマーはマックジョブという職種に分類されます。

これは単純な作業を時間給で行う職種のことです。

トリマーは技術を必要とする職なので、単純な作業を言われると抵抗の多い方もいると思いますが、一度1人前になればたいてい行う作業は同じです。

毎回違う方法でカットをしたり、全く新しいスキルを更新していかなくてもやっていけるという点で単純な作業と分類されます。

こういった時間に比例して売り上げが上がる仕事の職種は雇い主はこう考えます。

「売上を上げるには従業員にたくさん働いて貰わなければならない」

これが知的労働だったりすると、長く働いたからといってよいものができるわけではないので、それなりに人件費を抑えつつ働いてもらうのですが、トリマーに関しては働けば働くほど時間に比例して売り上げが上がるため長時間労働になってしまうのです。

 

長時間労働を解決の方向性

ではこういった状況から脱するにはどうすればよいでしょうか?

簡単に言えば同じ時間で稼げる額を増やせばよいのです。

給与とはあなたが稼げる額に比例します(もしそれができていない会社はすぐに転職しましょう)。

ではあなたの稼ぐ額をどう上げればよいか、大別すると2つの方法があります。

①トリマー以外にできることを増やす

②トリマーのレベルを上げる・専門技術を取得する

それぞれ詳しく説明します。

 

長時間労働からの脱出法①トリマー以外にできることを増やす

世間一般でいう出世とは課長や部長といった、管理職になることです。

これは文字通り管理が仕事に含まれます。

実務を行うのではなく、プロジェクトの管理をしたり、社員がスムーズに仕事を勧められるような環境整備を行うなど。

トリマーで言うと、リーダーになったり店長になったりがそれにあたります。

リーダーや店長になると、後輩を指導したり、他のトリマーが効率よく働けるように予約を調整したり、シフトを作ったりという仕事が求められます。

また、送迎を業務を受け持ったり、お店のポップを作ったり、などで追加賃金を貰う方法もあるかもしれません。

このように、トリマー以外の仕事を受け持てるようになることで、給与を上げていく方法があります。

 

長時間労働からの脱出法②トリマーのレベルを上げる・専門技術を取得する

次にトリマーとしての価値を高めるという方法があります。

これは他の人よりも自分がトリミングを行う場合に高い値段を取るといったものです。

これは結構簡単ではありません。

あなたはトリミングに自身がありますか?

もしあったとして、ではあなたがトリミングをした場合、他の人より2倍の料金が必要としたらどれくらいの人があなたを指名してくれるでしょうか?

こういったレベルで料金を上げようと思うと、大会での優勝経験があったり、プラッキングなどの特殊技能を持つくらいのレベルが必要になります。

一般的な給与のあげ方はやはり①の方法でしょう。

 

間違った解決法:開業する

私は毎日○○円稼いでいるのに、手元に入ってくるのはこれだけ、、、そうだいっそ自分のお店があれば売り上げの100%が自分に入ってくる。

と考えて開業する方もいらっしゃいます。

これはあえて間違った、と過激に書きましたが、これは前述した解決法の①に属する手法です。

お店を運営していくにはカット以外にも様々な仕事があります。

お店を開くということは、まがりなりにも経営者になるということです。

経理、財務、人事、広報などを行う必要があります。

あなたが消えたと思っている売り上げはこういった仕事を受け持っている人が賃金としてもらっているのです。

こういった仕事は従業員として働いていると意識しずらいですが、開業すると否応なくしなければならない仕事です。

結局トリマー以外の仕事をするから売り上げの100%が手元に入ってくるという仕組みで、これは本質的に前述した①の解決法そのものです。

一方で①との違いは通常だったら、リーダー、店長、エリアマネージャと言うようにレベルアップしていく仕事が一気に社長になることです。

トリマー以外の仕事を知らないまま開業するとトリマーの仕事以外に時間を割かれ、気づいたら雇われていた時よりも長時間労働になっている、というケースも、、、

さらには開業にはリスクもあります。

・近くに有名なお店ができる

・体調を崩して入院する

・誤ってワンちゃんをケガさせてしまった

こういったときに会社からの支援を受けることができません。

お店を休んだ期間は売り上げがゼロですし、頻発するとお客様が離れて行ってしまいます。

現在の仕事である程度上の役職についている人は別として、もしトリミングしか仕事をしていないのであれば、かなりの覚悟をもって開業したほうがよいでしょう。

 

開業によるトリマー低賃金問題の負のスパイラル

あえて”間違った”脱出法として書いたもうひとつ理由が、開業する人が増えることにより、トリマーの低賃金問題がさらに加速するという理由があるからです。

前述したようにお店を運営するには経営の仕事が必要です。

どんな仕事でもその専門知識を持った人が行うのが一番効率が良いのですが、慣れない人が行うと、時間(=お金)がかかります。

・広告のためにチラシを自分で作って配った

・帳簿を手書きでつけている

・保険関係の手続きに四苦八苦する

など専門の人が行えば1,2時間で終わることを何時間もかけて行う必要が生じます。

こういったお店では売り上げに対する仕事時間が増えてしまうため、結果として給与が上がりずらくなります。

そのためそういったお店ではあまり従業員を高い賃金で雇うことができません。

自分が賃金を上げようと思って開業したのに、いざ従業員をやとうと低賃金になってしまうという状況は笑って済ませられるものではありません。

個人店が増えれば増えるほどに、運営費用に労力がさかれて結果としてトリマーの賃金も下がってしまっているのです。

 

根本的かつ具体的な解決法:勉強する&教育制度の充実

ではこういった状況を根本から解決するにはどうすればよいかというと「仕事を通じてレベルアップする」ことです。

後輩の指導をして教育スキルを上げる、リーダーとしてお店を効率よく運用できるようにする。

または、トリマーとしてのレベルを上げるために、セミナーや大会に出たり、看護士やトレーナーといったトリマーの仕事に+αできる資格を取るのもよいですね。

そして私たち雇用側は従業員に成長の機会を与え、会社の資源をそういった個人の成長に回せるようになることが必要です。

 

でもまあ技術職などのどうにかなるよね、というメリットも

全体を通してトリマーという職業のデメリットを多く書いてしまったような気がするので、ちょっとフォローを。

色々書きましたが、トリマーはやはり技術職なので、くいっぱぐれにくいというメリットはあります。

高給は難しいとしても直近はトリマーのなりてが減っている割に、犬の数は増えてきており、売り手市場になりつつあります。

そのため環境を選ばなければ、就職できないということないでしょう。

会社に依存せず、さまざまな選択肢があるという点が、トリマーという職種のメリットです。

 

デルタからトリマーさんに

デルタでは「飼い主と愛犬のことを考えられるトリマー」がもっと増えればよいなと思っています。

例えばあなたは飼い主様からワンちゃんを預かるときに何を聞きますか?

カットの要望だけを聞いて、終わりとなっていませんか?

トリミングは飼い主様にとってもワンちゃんにとってもとても重要な機会だと私たちは考えています。

犬の体は毛におおわれているため、相当しっかりブラッシングしていても、皮膚の異常を見逃すことが多々あります。

トリミングでは全身のブローをする際に、それこそくまなく全身をチェックします。

また、毎日のように色々な犬を見ているトリマーさんはワンちゃんの異常に気づきやすいなど、健康診断としての役割も担えると考えています。

サロンは多くのワンちゃんが定期的に通う場所です。

動物関係のサービスはたくさんありますが、その中でもトリミングというのは最も頻繁に飼い主様とワンちゃんに接する職業です。

つまり彼らの生活に最も大きな影響を及ぼすことが可能です。

飼い主様は今何を困っているのかな、このワンちゃんは幸せなのかな?

そういったことを考えて接客できるようなトリマーさんが増えると、飼い主様と愛犬の生活の質はもっと上がると考えています。

 


ペットホテル &サロン デルタ

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